第233章

「見せてくれ」

 拒まれれば拒まれるほど、鷺沢雪紘の渇望は募るばかりだった。彼女のすべてを知りたい。

 そうすることでしか、彼女がまだ自分のそばに留まっていることを証明できないかのように。

 水無瀬柚季は顔を背けた。

 それは沈黙であり、同時に肯定でもあった。

 スカートを捲り上げた瞬間、鷺沢雪紘の瞳の奥に衝撃が走った。

 水無瀬柚季の脚は、かつて間違いなく美しかった。中学時代から舞踏や立ち居振る舞い、礼儀作法を学んできた彼女だからこそ纏える、優雅で気高いオーラ。

 その双脚は玉のように白く滑らかで、一点の曇りもなかったはずだ。

 だが今、目の前にあるそれは、痛々しいほどに痩...

ログインして続きを読む