第234章

夕食を終えた頃、鷺沢雪紘のスマートフォンが着信を告げた。

 木下からの電話だった。

「鷺沢社長、アーク・キャピタルの社長夫人の五十歳の誕生パーティー、招待状が届いております。日取りは明後日です」

「ああ、わかった」

 通話を終えると、鷺沢雪紘はポケットからあのピンクダイヤモンドを取り出した。

 照明の下、それは目を焼くほどの煌めきを放っている。

 だが残念なことに、その持ち主はこの輝きをあまり好いていないようだった。

          ***

 リビングでは、水無瀬柚季が光のパズル遊びに付き合っていた。

 鷺沢雪紘が二人のそばへ歩み寄る。

「もう遅い。寝る時間だ」

 ...

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