第104章 不動産入手

どうやら神宮寺蓮は、最後まで付き添うつもりのようだ。

居川夫人は当然ながら喜色満面だったが、その一方で、憂鬱な顔になった人間が一気に二人増えた。

居川梨乃と西園寺希美の二人は、明らかに浮かない顔をしている。

しかし、神宮寺蓮はそんな空気など意に介さず、担当者の後ろについて屋敷へと足を踏み入れた。

「この家を買うの? じゃあ、これからはお隣さんね!」

後ろからついてきた居川梨乃の声が、少し弾んだ。

西園寺希美は苦笑交じりに答える。

「仕事があるから……ここは遠いし、来るのは週末だけだと思う」

「車を持ってないの?」

居川梨乃は驚いたように目を丸くした。

今の西園寺希美が神宮...

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