第167章 露見

神宮寺グループ本社ビル、二十階。

本日は四半期経営戦略会議が開かれることになっており、各部門を統括する社長たちが一堂に会するだけでなく、グループ会長までもが親臨する重要な日となっていた。

会議開始の一時間前から、スタッフたちが慌ただしく機材の調整や資料の配置に追われている。リフレッシュコーナーには、普段よりも多くの種類のドリンクや茶菓子が用意されていた。

神宮寺蓮が姿を現したのは、会議開始の十分前だった。

彼の背後には黒田洋二をはじめとする秘書団が続き、エレベーターから会議室へ向かうわずかな移動時間でさえ、絶え間なく報告が行われていた。一人が報告を終えれば、間髪入れずに次の人間が口を...

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