第185章

ホテルの前、路肩に一台のアルファードが停まっていた。

周囲の視線が集まるのも無理はない。その車の値段は決して安くはないのだから。

街角から姿を現した橘奏太は、その車を目にした瞬間、頭がクラクラするのを感じた。彼は額をピシャリと叩くと、その目立ちすぎる白いワンボックスカーを指差した。

「これが、お前らの言う『うまくやる』ってことか?」

あまりの衝撃に、彼の声は裏返っていた。

派遣されてきた二人の男のうち、後ろを歩いていた一人が西園寺希美をガードするように寄り添っていた。彼は手厚くもスカーフで彼女の首元を覆い、その余った部分で頭部まで隠せるように整えている。

「ご安心を。マークされて...

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