第239章 新たな客

第1章

その戯れめいた口調に、西園寺希美は頬を僅かに染めた。だがすぐに深呼吸をして気持ちを整える。

「何のために電話してきたの?」

神宮寺蓮が帰国して以来、彼からは二、三日おきに電話がかかってくるようになった。

毎回これといって話すことがあるわけでもない。西園寺希美の心にはまだわだかまりがあり、神宮寺蓮に自分から話しかけようとはしなかったし、神宮寺蓮もまた口数の少ない男だったため、会話はなかなか弾まなかった。

大半の時間、通話はただ繋がっているだけだ。

しかも神宮寺蓮が電話をかけてくるタイミングは絶妙で、決まって西園寺希美が寝ようとする時間帯だった。そのため、二人の会話はさらに少...

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