第257章 国際電話

マルコのその言葉には、明らかな慰めの意図が込められていた。

西園寺希美は口元を引き締め、少し照れくさそうに俯いた。

「はい、お手数をおかけします。それでは、上に戻りますね」

階上の廊下に戻った途端、希美の耳に部屋からスマートフォンの着信音が飛び込んできた。

橘奏太からの電話かと思い、慌てて部屋に戻った彼女だったが、画面に表示されていたのは未登録の番号だった。

だが、たとえ登録されていなくとも、希美にはそれが誰からの着信か一目で分かった。

希美は電話に出ると、傍らのビーズクッションに腰を下ろした。

「どうしたの?」

マルコに優しく諭されたばかりとあって、希美の声にはどこか気怠さ...

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