第118話

ジェイスは鼻を鳴らした。「その先はもう知ってるだろ。キャシーはスカイラインを出て、俺たちのところに住みに来たんだ」

私は言葉を失った。

ようやく、ばらばらだったピースがぴたりとはまった。

リースとはあれほど四六時中べったりだったキャサリンが、なぜあんなに突然いなくなったのか、私にはずっと理解できなかったのだ。

彼はキャサリンに完全に夢中だったし、彼女も――まあ、無関心ではなかった。

私がリースと結ばれるように身を引く、なんていう馬鹿げた言い訳も。

フランクリンとキャロラインは信じたかもしれないが、私は一度も信じなかった。

キャサリンはいろいろな面を持つ女だけど、自己犠牲なんてその中の一つじゃな...

ログインして続きを読む