第265話

目が覚めると、頭が重く、鼻が詰まっていて、ひどい二日酔いだった。

頭はずきずきと痛み、手足はきしみ、心臓は眠れぬ夜のせいで、奇妙に跳ねるようなリズムで高鳴っていた。

アシュトンからのメッセージに気づいたが、返信はしなかった。

彼と話したくなかった。まずは自分の頭の中を整理するまでは。

フランクリンが死んだ。

私の父が。

最後に穏やかな会話を交わしたのはいつだったか、思い出せない。彼がアシュトンから何かを引き出そうとせずに私に話しかけてくれたのは。父親らしいと少しでも思えるような笑顔を向けてくれたのは。

それでも、彼は私の父親だった。この命をくれた人だ。

せめて一日くらい、喪に服したっていいはず...

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