第359話

その夜、私は一度も悪夢を見なかった。それどころか、ここしばらくなかったほど深く、ぐっすりと眠れた。

翌朝、窓から差し込む太陽の光で目を覚ますと、私はすぐに隣の枕元にあるスマートフォンに手を伸ばした。ひんやりとした感触で、バッテリーは完全に切れていた。充電し忘れた自分にイライラして、私はうめき声を漏らす。彼と話しているとき、バッテリーがもうほとんど残っていないことには気づいていたのに。

コンセントに差し込むと、起動した画面には、私たちの通話が朝の四時に終了したと表示されていた。

アシュトンは本当に四時まで起きていたのだろうか?

その考えが、罪悪感となって胸に突き刺さる。自分の慰めを求める気持ちに...

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