第395話

窓の外では、ガラスのように澄んだ朝露が花びらから滑り落ち、通りすがりの鳥がそれをついばんでいった。

霧が晴れ、金色の陽光が降り注ぐ。

ミニーは眉をひそめ、主寝室を見上げていた。

ハネムーンから帰ってきてからというもの、ママとパパは三日間まるごと、部屋から一歩も出てこなかったのだ。

カルメンが食事を二階に運んでくることと、ドアのそばに置いておけというパパの声が聞こえる以外、二人の気配はまったくなかった。

ミニーは心配になり、同時に好奇心をそそられた。

ママとパパは中で何をしているんだろう?

まる三日も出てこないなんて!

部屋の中に何か楽しいことがあるのかな?

もしそうなら、それをこっそり隠して二...

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