第51話

リースはよろめきながら後ずさった。まるで背骨からバッテリーでも引っこ抜かれたかのように、腕がめちゃくちゃに振り回される。

アシュトンは手を緩めなかった。

リースがまだ重力がどっちに働いているのかさえ把握できないでいる間に、アシュトンは冷静に腕時計を外し、ポケットに突っ込んだ。

それから首を鳴らし、リースの襟首を掴んだ。

そして殴りかかった。

一発。

もう一発。

さらに、もう一発。

私が数えるのをやめるまで。

リースが血を吐き、濡れたボール紙のように崩れ落ちて、かろうじて立っているのがやっとになるまで。

それでもアシュトンはまだ終わらなかった。

彼はリースを堆肥の袋のように地面に落とした。

それ...

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