第144章 告白

「いや」黒崎冬馬は首を振った。少し間を置いて、掠れた声で二言だけ落とす。

「……似合ってる」

その言葉に、温井知夏の頬がふっと熱を帯びた。

幸い、黒崎冬馬はそれ以上は踏み込んでこない。

食事を終えると、彼はすぐに席を立った。知夏はそのまま仕事へ戻る。

この日。

疲れはしたが、胸の奥が満ちていくような充実感があった。

気づけば、退勤の時間。

黒崎冬馬がまたスタジオへ顔を出した。

「ここ数日、飛ばしすぎだ。身体を壊すぞ。今夜は残業やめとけ」

目の下に滲む疲れを見て、声に痛ましさが混じる。

その気遣いに、知夏は口元をゆるめた。

「うん。今夜は整える」

依頼のデザインも終盤...

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