第150章 怒りが爆発する

警備員が数人、前に出て進路を塞いだ。

黒崎冬馬は冷えた双眸で彼らを一瞥し、「人を探しに来ただけだ。どけ」と吐き捨てる。

最後の言葉は、霜のように沈んで冷たい。

その瞬間だった。男の周囲の空気が、刃物じみて鋭くなる。

目が合っただけで、警備員たちは理由もなく背筋が粟立った。

だが、彼らの任務は邸宅の安全を守り、部外者を入れないことだ。先頭に立つ警備隊長が腹を括り、声を張り上げる。

「ここは立ち入り禁止です! 速やかにお引き取りください!」

話が通じない。

もともと焦りで胸が焼けていた黒崎冬馬は、顔を強張らせたまま邸宅の中へ踏み込もうとする。

「止まれ!」

隊長が怒鳴り、侵入...

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