第166章 面接審査

数日後。

黒崎冬馬の背中の傷は、日に日に癒えていった。

「知夏、明日の朝いちでA市に戻ろう」

この数日、彼女の眉間の皺が深くなる一方なのを見て、冬馬には分かっていた。知夏が一刻も早くA市へ帰りたがっていることを。

その間、温井千代からも電話が入った。

ただ二人とも、示し合わせたように事故の話題には触れなかった。年上に余計な心配をかけたくなかったのだ。

温井知夏は不安げに目を揺らす。

「でも、あなたの傷が……」

「大丈夫。もうほとんど治ってる」

冬馬は穏やかに遮った。視線が一瞬だけ揺れ、それから付け足す。

「本社の案件も、戻って処理しないといけない」

――もっとも、それは...

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