第191章 難癖をつける

しばらくして、清水環奈の胸の底から、どす黒い考えがむくむくと湧き上がった。

清水環奈は奥歯を噛みしめる。

「温井知夏……! 私が苦しいなら、あんたも無事でいられると思わないで」

環奈に言わせれば、温井知夏にデザインの才能などない。なのに、そこそこ規模のスタジオまで構えている。

だったら――。

温井知夏が持っているものを、全部壊してやればいい。

そう決めた瞬間、環奈の瞳には計算と憎悪が濃く滲み、隠しようもなかった。

まず環奈は、私立探偵に連絡を入れ、温井知夏のスタジオを徹底的に洗わせた。

探偵事務所は仕事が早い。午後には、欲しい情報が揃っていた。

送られてきた資料に目を通し、...

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