第199章 世論戦

「そうは思わないわ」

津崎詩織は鼻で笑い、冷たく言い放った。

「お母さん、あの女は後ろめたいから出てこないだけでしょ。パクリやらかしたくせに、どのツラ下げて表に出るの? 今いちばんやるべきなのは、動画でも撮って、記者呼んで会見して、みんなの前で土下座して謝ることよ」

「どうせ、出てくる度胸なんてないって。今ごろどこかで泣いてるんじゃない?」

津崎玲美は娘を見て、わずかに目尻を緩めた。

「詩織、スタジオ知冬のデザインがデザイナーWの作風に似てるって、早く気づいたのはよくやったわ」

「でも……」

言葉を切った玲美の表情が引き締まる。

「この温井さん、あなたが思ってるほど単純じゃな...

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