第203章 正体がバレる

事ここに至っては――もう、遠慮など要らない。

温井知夏に「盗作」の汚名さえ確定させてしまえば、たとえ黒崎静香がどれほど温井知夏を気に入っていようと、黒崎家のおじい様が首を縦に振るはずがない。

日を数えれば、黒崎家のおじい様の帰国も近い。

津崎玲美の瞳に、打算の光がすっと走った。

その時になったら、また機会を作って――自分の娘と冬馬を同じベッドに入れてしまえばいい。そうなれば、黒崎澄彦が必ず表に立って取り仕切る。

温井知夏を二度と這い上がれないようにするため、津崎詩織は使える資金を惜しみなく投じた。

ほどなく、ネットは再び荒れ始める。

「スタジオ知冬で一番ヤバいのって、盗作疑惑で...

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