第213章 専業主夫

「ええ、後悔しています」

温井知夏は氷のように冷えた眼差しで九条司をまっすぐ射抜き、さきほどの言葉を、一音ずつ噛みしめるように繰り返した。

「温井知夏……!」

九条司の身体がぐらりと揺れ、今にも崩れ落ちそうになる。震える指で彼女を指し、掠れた声を絞り出した。

「お前、どうして……いや、だめだ。俺と娘を置いていくなんて、そんなこと……許されるはずがない」

「九条さん、頭が回ってないみたい。早く病院で診てもらったら? このままだと、ボケるのも時間の問題よ」

それだけ吐き捨て、温井知夏はもう取り合わない。黒崎冬馬の手を引き、マンションの敷地内へ足早に入っていく。

「待て、知夏! 行く...

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