第75章 仇敵対峙

「分かった。じゃあ、一緒に行こう」

結局、九条司は清水環奈の提案を受け入れた。

二人はそのまま車に乗り込み、空港を後にする。

移動中、九条司はずっとスマホを握りしめ、相手に温井知夏の居場所を問い詰めるようにメッセージを送り続けていた。だが、返事はなかなか来ない。

そうしているうちに、あっという間に10分が過ぎた。

ピロン――

ようやく新しいメッセージが届く。送られてきたのは、ひとつの住所だけだった。

永輝グループ。

九条司はすぐさま運転手にその場所へ向かうよう告げた。

運転手は怪訝そうにバックミラー越しで彼を見る。

「お客さん、本当にそこへ行くんですか? あそこは……」

...

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