第93章 大混乱

「私を追い出すなんてできないわよ!」入江佐知は信じられないという顔で、目を見開いた。

「私はあんたの実の叔母なのよ!」

九条司は顔を真っ黒にしたまま、冷たく言い放つ。

「今の九条家は、ただでさえ滅茶苦茶だ。身内だっていうのに、俺を助けるどころか、次から次へと面倒ばかり持ち込みやがって。そんな親族なら、いないほうがましだ」

言い終えると、もう入江佐知には視線すら向けず、氷のような目を二人の警備員へ走らせた。

「早く連れていけ」

「かしこまりました、九条さん」

警備員たちは慌てて応じると、左右から入江佐知の腕を取って、そのままマンションの敷地の外へ引きずるように連れ出した。

その...

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