第115章

三日後。

柚木結華のもとに、周囲の空き地の設計案が届いた。新しく入った社員たちは、彼女の好みと意図を驚くほど正確に掴んでいる。

結華はひと通り目を通すと、以前から手配していた施工会社に着工を指示した。

大型機械の唸りが毎日響く。結華は仕事を片づけてから、必ず現場に足を運び、進捗を自分の目で確かめた。

現場を見終えればオフィスへ戻り、また別の案件を捌いていく。

スマホがピッ、ピッと二度鳴った。結華は画面も見ず、伏せるように裏返した。

しばらくして着信音が鳴る。手元の書類を読み終え、出ようとした時には、相手はもう切っていた。

結華がスマホを取ると、メッセージが入っている。九条獅堂か...

ログインして続きを読む