第106章 川島家の秘密

来栖琴音は感謝してもしきれなかった。まさか本当に味方を引き入れられるなんて。嬉しいのに、どこか皮肉でもある。

何度も礼を言うと、高橋栄美はあっけらかんと笑って言った。

「そんなに畏まらないで。私たち女同士でしょ。あなたを助けるのは、結局自分を助けるのと同じ。……それに、一番の被害者はあなたじゃない。私たち、見る目がなかったって痛い目みた者同士。まあ、同志ってやつ?」

来栖琴音は笑ってうなずく。相手もつられて笑い、ふと首をかしげた。

「私、これって……迷いから戻ってきたってことになる?」

「なるなる。女は一生でクズ男を何人か踏んで、ようやく成長するんだよ」

高橋栄美は腹を抱えて笑っ...

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