第127章 お祝いしよう

川島治が口を開くより早く、来栖琴音は蔑むように鼻で笑った。

「……汚い。身体も汚いし、心まで汚い。あなたのしたことは全部、私の心をズタズタにした。吐き気がする。十年も一緒にいて、ようやくあなたの本性が見えたのに……どうして、また傷つけられる隙をあげなきゃいけないの?」

川島治の眉間がきつく寄る。苛立ちを隠そうともしない。

「来栖琴音、お前またその上から目線か? 昔はそんな女じゃなかっただろ。俺が間違えても、ちょっと宥めれば許してくれた。なのに今は、なんでそんなに冷たいんだよ。外の間男の言うことなんか信じるな。俺たちには子どもだっている。俺だって一時の気の迷いで……お前が許してくれさえす...

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