第137章 食事の約束

来栖琴音が自分の考えを三峰景臣に伝えると、彼は止めるどころか「君の意見を尊重する」と言った。

こういう筋の通ったビジネスパートナーは、正直言って理想的だ。

家族がそばにいて、仕事も少しずつ軌道に乗りはじめたせいか、来栖琴音の川島治への憎しみは、時間とともに不思議なくらい薄れていった。

過去のあれこれは、煙のように彼女の日常から遠ざかっていく。

会社の大勢が積み上げてきた成果を賭けてまで川島治と争う気にはなれない。そんなことをしても、何の意味もない。

それより余力があるなら、事業をもっと伸ばして、会社をさらに良くしていきたい。

もちろん、川島治と敵対したくない理由はもうひとつある。...

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