第149章 自力で救うしかない

来栖琴音は娘を連れて車へ戻ると、胸の奥のざわめきを押し込み、できるだけ優しい声を作った。

「月乃、おなかすいた? ママ、おいしいもの食べに連れてってあげようか」

まだ小さい。おいしいものと聞いた瞬間、月乃の顔がぱっと明るくなる。

「うん! じゃあ、お爺ちゃんとお婆ちゃんも一緒にいい?」

「もちろん。今から迎えに行こうね」

そう答えた琴音は、すぐに眉を寄せた。

「月乃、さっきパパと遊園地に行ったことは内緒だよ。お爺ちゃんとお婆ちゃんには言っちゃだめ」

月乃は小さな顔を見上げ、ふわふわした声で首をかしげる。

「どうして?」

娘の目いっぱいの疑問に、琴音は噛み砕くように言った。

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