第180章 誰が自分を守り抜けるのか?

来栖琴音は親の苦労が痛いほどわかっていた。口の中のものを飲み込み、喉の奥が詰まったまま言う。

「ごめんなさい、父さん。心配かけちゃって……!」

「安心して。もう、昔みたいなところには戻らない」

父が信じきれないかもしれないと思い、琴音は言葉を重ねた。

「私、自分が何をしたいかわかってる。今は仕事に全力を注いで、月乃にちゃんとした未来を用意する。浅野琉生のことは……今はただの友達。これからどうなるかは、その時になってから考える」

関係を公にしないのは、自分の逃げ道を残すためでもあった。

来栖の父は、慈しむような目でゆっくりとうなずく。

「娘も大人になったな。自分の望みがわかってる...

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