第198章 皆から称賛を得る

「ねえ、あの女誰? めちゃくちゃ綺麗じゃない?」

「見たことない。たぶんこの界隈の人じゃないよね」

「男も知らないなぁ。雰囲気的に二人とも育ち良さそうだし、どこかの御曹司とお嬢様とか?」

「でもさ、あの女……ちょっと見覚えない?」

「わかる。見覚えはあるんだけど、あんな美人なら一度見たら忘れないはずなんだよね」

来栖琴音はその囁きを耳にして、胸の奥がくすぐったくなった。

この格好なら――誰にも気づかれない。

会場に入ってくる人は増える一方で、琴音はさりげなく視線を巡らせる。すると、斎藤東の姿が目に入った。

彼女は三峰景臣の袖を軽く引く。景臣はちょうど挨拶回りの最中だったが、気...

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