第203章 仲良く付き合う

来栖琴音は立ち上がり、月乃の部屋へ向かった。月乃ちゃんはもう目を覚ましていて、ひとりで服を着ようとしている。けれど手順がめちゃくちゃで、何度やってもうまくいかないらしく、同じところでずっともたもたしていた。

二人で身支度を整えてリビングに出ると、ダイニングテーブルには朝食が並んでいた。まだ温かい。浅野琉生が出ていったのは、ついさっきなのだろう。

月乃は頬をふくらませるくらい夢中で食べながら、「おいしい!」と連発する。琴音が何気なく包み袋を覗くと、料亭・清雅の粥だった。なるほど、娘が褒めるわけだ。

朝食を終え、琴音は月乃を学校へ送ったあと、タクシーで会社へ向かう段取りまで頭の中で組んでい...

ログインして続きを読む