第211章 両親を迎えに行く

来栖琴音は考えれば考えるほど背筋が冷え、最後には、すっかり心が灰になっていた。

たぶん――男なんて、みんなこんなものだ。

自分だけは「いい人」に出会えたと勘違いして、結局また同じ道を辿っただけ。

ゴミは捨てた。床も拭いた。部屋は何事もなかったみたいに元通り。

けれど、胸の奥に焼き付いた傷まで、そう簡単に消えるはずがない。

片付けも、気持ちの整理も終えた頃には、空がうっすら白んでいた。

眠気でまぶたが重い。ソファにもたれても、どうしても眠れない。

ほどなくして月乃が起きた。琴音は月乃を連れて外で朝食を済ませ、そのまま会社へ行くつもりで声をかける。

「月乃、おじいちゃんとおばあち...

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