第218章 ようやく幕を下ろす

高松成尾だ。ついに来た。

けれど、今さら来たところで状況は変わらない……月乃は川島千晶の手の中にある。

そう思った矢先、成尾の背後からスーツ姿の男たちがぞろぞろとなだれ込み、部屋をぐるりと取り囲んだ。そして床に座り込んでいた川島治を、あっという間に取り押さえる。

「姉ちゃん!」

高松成尾が駆け寄ってきて、そう呼んだ。

次の瞬間、川島家の兄妹が目を丸くして見守る中、男たちが揃って声を張り上げる。

「お嬢様!」

……は?

来栖琴音は、完全に思考が止まった。

だが、今はそんなことを聞いている場合じゃない。月乃はまだ窓の外にぶら下がっている。

琴音は必死に懇願した。

「高松成尾...

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