第219章 自分が名門になる

来栖琴音は、扉の前でその事実を耳にした瞬間、全身が凍りついた。

両親の娘――本当の来栖琴音は、彼女のせいで命を落とした……?

伊藤心優も聞いてしまい、飛び出して真偽を問いただそうとしたが、来栖琴音が強く腕をつかんで止めた。

もし自分が本当に高松水月なら、彼らの言っていることは事実なのだろう。

扉の向こうで、高松成尾が浅野琉生に返す声が聞こえる。

「俺を甘く見るな。ここ数年で、だいたい仕込みは終わってる。本当は姉ちゃんと先に絆を作って、それから姉ちゃん自身の手で復讐させるつもりだった。なのにあいつら、もう姉ちゃんを嗅ぎつけて、先に手を出そうとしてきやがった。……そこまで俺たちを消した...

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