第24章 復帰

来栖琴音は川島治の社長椅子に腰を下ろし、悠々と宣言した。

「今日から会社に復帰します。出社して働くの」

「出社……? 琴音さん、冗談でしょう」

琴音は真顔のまま言い返す。

「私、冗談を言ってる顔に見える?」

「でも……川島社長が……」

相手の焦りきった様子を見た瞬間、地下駐車場で、あの男が別の女と車の中で――そんな映像が脳裏にぶわっと蘇った。朝食が喉元までせり上がり、思わず息を詰める。

川島治と同じ。不倫するクズ男。

琴音は視線を外し、きっぱりと言い切った。

「川島社長は了承してるわ。信じないなら、本人に電話して聞けばいい」

言い終えるや否や、追い打ちをかける。

「それ...

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