第44章 サポートする

美咲が先に車へ乗り込む。野村は来栖琴音の目の前に立つと、懇願するように声を潜めて呼びかけた。

「琴音さん……」

琴音は、彼が何を恐れているのか分かっていた。ぽん、と肩を叩いてやる。

「あなたが私に協力してくれるなら、美咲の前で余計なことは絶対に言わない。約束する」

「琴音さん……あ、あなた……まだ、俺に何をさせる気ですか」

「簡単よ。私が言ったとおりに動くだけ」

野村の顔から血の気が引く。

「琴音さん……」

「勘違いしないで。あなたにまだ使い道があるから、こうして話してる。だけど協力しないなら、会社にあなたの居場所はない」

脅しは、あまりにも露骨だった。

野村はすでに琴音...

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