第51章 過剰な気遣い

来栖琴音が目を開けると、頭上には白い天井があった。

数秒、思考が真っ白になる。

――そうだ。浅野琉生と食事していて、その最中に胃が刺すように痛くなって……。

今は、痛みが引いている。

視線を横へやると、浅野琉生が心配そうにこちらを見下ろしていた。

「目、覚めた?」

「ここ……病院?」

「うん。君、倒れた」

来栖琴音は病人らしい青白さを浮かべながら、かすかに笑った。

「病院まで連れてきてくれて、ありがとうございます。それから……びっくりさせちゃいましたよね。本当にごめんなさい」

恥ずかしさと、申し訳なさで胸がきゅっとなる。

どうしていつも、浅野琉生に限って、こんな情けない...

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