第52章 しつこい探り

来栖琴音は苛立ちを隠そうともせず、投げやりに言い返した。

「だから、買い物に行くって電話したでしょ」

胸の奥の不快感をぐっと飲み込み、それでも余計に一言だけ付け足す。

「途中でスマホの充電切れたの。……なに、行動確認でもしたいわけ?」

からかうように笑ってみせると、川島治はソファにもたれたまま、いかにも興味なさそうに問い返した。

「いや、たださ。なんで何も買ってないんだろって思って」

琴音は鼻で笑う。

「私がお金使ってないの、不満? じゃあさ、少し振り込んでよ。明日また見に行くから」

川島治は即座に愛想笑いを貼り付けた。

「不満なんてないって。琴音、誤解だよ。俺はただ心配で...

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