アイビーの問題

エマーソン視点

三時を過ぎ、今日の授業が終わった。校舎から一歩踏み出すと、太陽が真正面から容赦なく目に突き刺さる位置にあることにすぐ気づく。クソ、最悪だ。

ため息をつき、歩く覚悟を決める。学期末には今よりさらに体が引き締まってるだろうな、と俺は思う。全距離を歩くわけにはいかないが、交通費はいくらか浮かせられるだろう。

普段はブラッドの家で練習するんだが、今日はアイヴィーの家が練習場所に指定された。あいつが俺を自分のスペースに入れたくないからだってことは分かってる。

手で顔をこする。歩いたせいで汗が滲み始めていた。あいつに会ったら謝るべきなのか? どう振る舞えばいい? 分からない。その問...

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