第5章
エレナの視線が、しわくちゃになった超音波写真の上を滑る。
アメリアがエレナに歩み寄り、その耳に唇をこすりつけるようにして、何かを低く囁いた。
エレナの顔が歪むのが見えた。
彼女に浮かんでいた同情の色は一瞬にして消え失せ、代わりに強烈な嫌悪感が顔を覆った。まるで汚染物でも扱うかのように、彼女は超音波の写真を草むらへと投げ捨てた。
私を見るその目は、もはや被害者に向けるものではない。腐臭を放つゴミでも見下すかのようだった。
「行くわよ」
エレナは冷淡な声でチームのメンバーに命じた。
ソーシャルワーカーたちが息を呑む。そのうちの一人がエレナの腕を掴んだ。
「どういうこ...
ログインして続きを読む
チャプター
1. 第1章
2. 第2章
3. 第3章
4. 第4章
5. 第5章
6. 第6章
7. 第7章
縮小
拡大
