第100章 人柄が悪い

TMテクのロビー。

警備員が容赦なく、左右から林田達海の腕をがっちりと掴み、そのまま正面玄関へ引きずっていく。

相馬祈は顔面蒼白になり、腹を押さえながらよろよろと後ずさった。

林田柊は一瞥すら無駄だと言わんばかりに踵を返し、ハイヒールの音を響かせて会議室へ戻る。

会議室では、丹羽隼風がテーブルの前に座っていた。

手にしているのは、林田柊がさっき書き直したばかりの基盤アーキテクチャ案。

丹羽隼風の表情は複雑だった。

技術屋の目で見れば、この設計の価値は一瞬でわかる。シュンドゥ案件に潜んでいた致命的なループを完璧に回避し、論理は隙がないほど緻密――穴が見当たらない。

認めざるを得...

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