第105章 よそ者

会議室のドアが閉まる。吉田亥は相馬祈を連れて、灰色の顔で引き上げていった。

曾我京弥は踵を返してデスクへ向かうと、書類の山の下から茶色い封筒を一つ抜き取り、林田柊の前へすっと滑らせた。

「さっきはよそ者がいたから出さなかった」曾我京弥は腰を下ろす。「白鳥空弥のほうから、使いの者が直接持ってきた正式案だ」

林田柊は封筒を一瞥する。

「相馬祈が持ってきたようなゴミじゃない」曾我京弥が言った。「白鳥グループ本社の法務と財務が組んだ。条件は破格だ」

林田柊は封筒を開け、中の書類を引き抜く。

数ページめくる。数字は美しく整い、言葉遊びも、隠し針もない。

白鳥空弥はこれで、白鳥グループの『...

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