第124章 なんという偶然だ

丹羽隼風は地下駐車場の出口に立ち、古賀清彦のスポーツカーが夜の闇へ溶けていくのを見送った。

古賀清彦が最後に向けてきた視線が、どうにも気持ち悪い。だが深く考えはしなかった。

喉が渇く。踵を返し、広場の脇にある24時間営業のカフェへ入った。

ガラス扉を押し開けると、暖気がふわりと頬を撫でる。店内を見渡した瞬間、窓際の席にいる白鳥空弥が目に入った。

黒いコートを着た白鳥空弥はソファに凭れ、ブラックコーヒーを片手にしている。隣には相馬祈。紙ナプキンで白鳥北斗の手を拭いてやっていた。

丹羽隼風はそのまま歩み寄り、向かいの椅子を引いてどかっと腰を下ろす。

「白鳥社長。奇遇ですね。クリスマス...

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