第130章 終わり

個室の中は、静けさが重くのしかかっていた。

相馬祈は閉まった扉を見つめたまま、指先でテーブルクロスをきつく掴む。やがて顔を上げ、両親と林田達海へ視線を向けた。

「みんな、慌てないで」祈は無理に笑ってみせ、声をできるだけ落とした。「空弥は、おばあ様に見せるためにやってるだけ。おばあ様は手術したばかりだし、今このタイミングで私と結婚なんてできないの。プロジェクトを止めたのも、しばらく風当たりを避けるため……一時的なものよ。空弥の心には、ちゃんと私がいる」

松本清月はほっと息を吐き、胸を撫で下ろす。

「ほらね。白鳥社長が120億の別荘まで買ったんだもの、祈を放っておくわけないわ」清月はうん...

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