第17章 見た目はいいが役に立たない

曽我教授は会議室をぐるりと見渡し、最後に林田柊へ視線を戻した。口調もいくらかやわらぐ。

「よし、続けよう」

会議が終わったのは、それからさらに30分ほど経ってからだった。

解散になると、皆がぱらぱらと席を立ち、順に外へ出ていく。

林田柊もノートPCと資料を手早くまとめ、曽我教授と技術面の細かな点を二、三言交わしてから、自分のデスクへ戻った。

廊下では、行き交う人影が途切れない。何人かが軽く会釈を寄こし、彼女もその一つひとつにきちんと応じた。

給湯室は廊下の突き当たりにある。

林田柊がその前を通りかかったとき、中から話し声が聞こえてきた。

太田美那の声だった。

「本気で信じて...

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