第47章 好かれる

彼女を呼べば飛んでくる下僕か何かだと、どうしてあの男は本気で思えるのだろう。

「白鳥空弥。私はもう裁判所に離婚を申し立てています。白鳥家の集まりなんて、私には何の関係もありません。行きません」

「林田柊、おまえ、いい加減にしろ!」

そのとき、受話口の向こうから、はっきりと会話が聞こえてきた。

白鳥空弥はスマホのマイクを塞いでいないらしい。

「祈おばさん、明日本当に僕たちと一緒に曽祖母さんの家に行かないの?」

北斗の声だった。

「いい子ね。明日は祈おばさんが行くのはよくないの。北斗はパパと行って、ちゃんと言うことを聞くのよ」

相馬祈がやわらかくあやす。

「やだ! あの嫌な女が...

ログインして続きを読む