第62章 誰に見せるため?

白鳥空弥はペットボトルを置き、冷えた声で言った。

「金を受け取ってるんだろ、林田柊。あの家をもらった以上、これはお前の仕事だ。いまさら被害者ぶった顔、誰に見せてる?」

林田柊はベッドの上の赤いレースの水着をひったくるように掴むと、そのまま浴室へ入った。

「バンッ」と音を立て、内鍵をかける。

十分後。

浴室のドアが開いた。

林田柊が出てくる。

赤いレースは肌にぴたりと張りつき、露わになった素肌が空気にさらされる。

上から大きめの白いバスタオルを羽織ってはいるものの、隠しきれない曲線が、かえって目を引いた。

俯いたまま、両手でタオルの端をぎゅっと握りしめる。全身が拒絶を訴えてい...

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