第64章 プレイの一環

白鳥空弥もまた、林田柊を見ていた。

彼は言い訳のひと言すら口にしない。ただそこに立ち、顎をわずかに上げる。いかにも当然だと言わんばかりの態度。

――どうせ林田柊は、こんな大勢の友人の前で騒げない。

――白鳥家の体面のために、黙って飲み込む。

そう確信している顔だった。

けれど林田柊は、騒ぐ気などさらさらなかった。

目の前の滑稽な三人組。表情も温度もばらばらな「友人」たち。

白鳥空弥とは、もう一言だって交わしたくない。

林田柊は芳賀樹へ淡く会釈すると、迷いなく踵を返し、ちょうど開いたばかりのエレベーターへ大股で乗り込んだ。

扉がゆっくり閉まる。

ロビーには、彼女の冷淡な退場...

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