第66章 彼女に頼む?

白鳥家の連中は、いつだって自分たちが上だと思ってる。世界中が自分たちの機嫌に合わせて回るべきだ、とでも言いたげに。

林田柊は鼻で笑い、テーブルの上に置かれていた真っ赤な招待状を、そのまま横のゴミ箱へ放り投げた。

「行きたきゃ行けば」

小さく吐き捨てる。

もう昔みたいに、白鳥沙奈が忙しいかどうかを気にして恐る恐るメッセージを送ったり、高いバッグを買ってこの義妹のご機嫌を取ったりなんてしない。伊波家の用事に顔を出してもらうために、頭を下げる必要もない。

今の彼女は、白鳥空弥にすら媚びないと決めたのだ。どうして、甘やかされて育っただけの愚かな沙奈を、こちらが気遣ってやらなきゃいけない。

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