第8章 あれは君のお母さんか?

午前九時。日差しはやけに澄んでいた。

小学校の校庭にはカラフルな万国旗が渡され、風船もあちこちに揺れている。保護者に手を引かれた子どもたちが、思い思いに走り回っていた。

白鳥空弥は珍しくスーツではなく、ラフな私服姿だ。隣を歩く相馬祈は小花柄のロングワンピース。上品でやわらかな雰囲気に、きっちり整えたメイクがよく映える。

二人が左右を固め、その真ん中を白鳥北斗が歩く。

遠目には――どう見ても、家族三人だった。

「わあ、白鳥北斗のパパ、かっこいい!」

「隣の人、ママだよね? すっごくきれい!」

小さな子どもたちが寄ってきて、好奇心いっぱいに見上げる。

ポニーテールの女の子が北斗の...

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