第81章 よ、来てたんだな

白鳥北斗は小猿みたいに彼女の脚へしがみつき、顔を見上げてにかっと笑った。小さな白い歯がずらりと覗く。

林田柊はちらりと見下ろす。――血のつながった息子だ。こんなふうに全身で甘えられると、さすがに心がゆるむ。彼女は手を伸ばし、くしゃっと頭を撫でた。

「手、洗った?」

「洗った!」ちびっこは両手をぱっと上げて見せる。「ほら、きれい!」

林田柊は買い物袋を提げたままキッチンへ入った。

冷蔵庫には牛すじ肉とトマトがある。エプロンを結び、手際よく下ごしらえを始める。

白鳥北斗は小さな踏み台を運んで、キッチンの入口にちょこんと腰かけた。短い脚がぶらぶら揺れる。

「ママ、明日さ、遊園地連れて...

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