第95章 役立たず!

白鳥グループ技術部が強引に引き抜いたデータパケットには、すでに無限ループ型のウイルスが仕込まれていた。

「行くよ」

林田柊はPCからUSBメモリを引き抜き、鞄を掴んでスタジオを出た。

そのまま車を走らせ、池田真久の法律事務所へ向かう。

最後の数枚の包括委任状にサインを終えると、林田柊は分厚い書類の束を池田真久の前へ滑らせた。

「白鳥空弥が名義変更に応じないなら、この委任状で裁判所に財産保全を申し立てて。あいつ名義の動かせる金は全部、凍結して」

机を、こつ、と指で叩く。

手続きを片づけ、林田柊は林田邸へ戻った。

叔父の伊波武長は不在。祖母はもう眠っている。

部屋に入るなり、机...

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